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2016年1月27日 (水)

12月27日 「原点に戻って」

占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」
 ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。(マタイ2:13~15)

 マタイ福音書2章では、主イエスの誕生にまつわるできごとを、「東の方」の学者たちのことから語り始めます。学者たちは、かつて神の民が捕囚として東のバビロンに連れ去られた道を逆にたどってエルサレムへやってきます。そして、ダビデ王の生涯を逆にたどるように、エルサレムからベツレヘムに向かいました。さらにその後、ヨセフは家族を連れてエジプトに向かうのです。
 神の民イスラエルは、かつてエジプトから救い出されて神と契約を結び、約束の地でダビデのもとに王国を建てましたが、やがて王国は滅び、人々は東の方へ連れ去られました。マタイ福音書は、出エジプトからバビロン捕囚にいたる神の民の歴史を逆にたどるように、東の方から語り始めてエジプトに至るのです。
 マタイ福音書は、その意味をホセア書11章1節を引用して説明しています。ホセア書11章は、神の民の歴史にかかわる神の深い愛をうたいます。神は、愛をもってイスラエルをエジプトから救い出し、契約を結んでご自分のものとされました。それなのにイスラエルはその愛に応えず、そむいた裁きをうけてアッシリアに蹂躙されます。しかし神は、そのイスラエルの苦しみにさらに心を痛め、怒りをおしとどめて、もう一度彼らを集めるというのです。
 マタイは、このホセア書11章をふまえ、主イエスの誕生のときのできごとはこのような神の愛の実現だと示しているのです。神の民の歩みを、もういちど原点に戻ってやりなおすように、キリストの降誕という救いのできごとは、エジプトに戻ってそこからやりなおされるのです。
 毎年クリスマスを祝うのは、神の救いのみわざを原点に戻って受けとめなおすことです。その光の中で、新しい年を迎えます。もういちど、原点に戻って、主に従う歩みをやりなおしましょう。

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