« 5月22日 「巻物を開く者」 | トップページ | 北部日記 6月5日 »

2016年5月29日 (日)

北部日記 5月29日

 先週おこなわれた「伊勢志摩サミット」に関連するニュースが連日報じられていました。会議の内容や結果はもちろんのこと、首脳たちや関係者の動向、国々の紹介、そして開催地や訪問地のようす、さらにはそうした土地の観光案内の番組等々・・・。
 しかし、このような「サミット」という会議の開催そのものに批判的な意見や運動は、あまり報じられていません。
 世界の政治・経済問題について、主要な国々の政府の長が集まって直接協議する「サミット」が始まったのは、1975年のことでした。参加国は時代によって少し変動しますが、10にも満たない国の頂点(サミット)に立つ人々が、世界に実質的な影響を及ぼす重大な決定をくだしてきたのです。
 世界の人びとに関わることがらを、公平に話し合うのなら、世界の国々の代表の集まる国連のような場がふさわしいはずです。しかし、「サミット」は、世界じゅうにかかわることを力のある限られた国々だけで決めてしまうのを当然の前提としている会合です。
今回の「伊勢志摩サミット」の開催にあわせ、周囲でサミットに反対のデモがあったことが新聞に小さく報じられていました。参加者のひとりの声として、旭川の川村カ子トアイヌ記念館館長の川村さんのコメントが紹介されていました。「先住民を追い出し、その土地の資源を奪うような大国が集まり、世界の未来を決めるのは、おかしいと言いたかった」。
他者を退ける力のある者たちだけに、世界の人びとの運命を決定する権利があるのでしょうか。

« 5月22日 「巻物を開く者」 | トップページ | 北部日記 6月5日 »

北部日記」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520602/63696853

この記事へのトラックバック一覧です: 北部日記 5月29日:

« 5月22日 「巻物を開く者」 | トップページ | 北部日記 6月5日 »