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2016年9月26日 (月)

北部日記 9月25日

 先日、相模原市の施設でおきた殺傷事件は、障がい者の存在を否定する「優生思想」が背景にあると言われることがあります。
 「優生思想」とは「人類の向上のため、優れた人間の子孫を増やし、劣った人間の遺伝子を残さない」という考え方のことです。19世紀から20世紀前半にはさかんに主張され、多くの国でその方策が研究・実施されました。しかし問題は、誰が「優れた人間」かを、何に基づいて誰が判断するかです。「優生思想」をとりいれたナチス・ドイツは、ユダヤ人やスラブ民族などの人種や民族、あるいは障がい者や同性愛者などを「劣った人間」と定め、絶滅をはかりました。この痛ましい経験から、第二次大戦後、「優生思想」は誤った危険な考え方とされるようになりました。
 先週おこなわれた「共に生きる教会形成」集会の講師の安積遊歩さんも、「優生思想」をきびしく批判して語っていました。ただし、安積さんのいう「優生思想」は、さらに広く、「人に価値をつける」という発想そのものをさしています。私たちは、意識的・無意識的に「人に価値をつける」ことを日常的に行ってしまっています。「あれはだめな人間」「あの人は価値ある人」と他者を裁くだけでなく、「自分はどうせ価値のない人間」「自分がきらい」と、自分自身にも価値を定めてしまうのです。そういう発想から自由になるよう、安積さんは促していました。
 きょう、「太平子どもの家」のためのバザーを行います。主イエス・キリストは、当時の社会での「人の価値」にとらわれることなく、こどもたちの存在をみとめ、尊重し、祝福しました。こどもたちへのかかわりを通し、「人に価値をつける」ことから少しでも自由になることをめざしましょう。

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