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2016年10月 9日 (日)

北部日記 10月9日

 JR北海道は、利用者の少ない駅の廃止を検討していますが、一日の平均利用者が1名以下の駅に、宗谷本線の塩狩駅も含まれています。
 塩狩駅を何度か訪れたことがあります。駅のそばに古びた温泉宿があり、いつも閑散としていましたが、毎年、厳冬の2月に一時のにぎわいを見せていました。かつて鉄道事故で殉職した長野政雄さんを記念して、事故のあった2月28日に塩狩駅で行われる祈祷会のため、全国から何人もの人たち(多くは若者たち)が集まってくるのです。長野さんは、いうまでもなく三浦綾子さんの小説『塩狩峠』の主人公、永野信夫のモデルです。小説に心動かされて、真冬の北海道の山の中の小さな駅で、凍える夜半にろうそくをともして行われる祈祷会のために、はるばる足を運んできた人たちの真剣なまなざしを思い出します。
 長野政雄さんと三浦綾子さんが所属していた旭川六条教会の壮年会では、塩狩駅にポストを設置して、『塩狩峠』を読んで訪ねてきた人が感想文を残していくことができるようにしていました。年に一回、それをまとめて文集を作成するのです。そこにも、いろいろな人生と、その中で出会った『塩狩峠』への真剣な思いがつづられていました。
 きょう、森下辰衛さんから三浦文学について講演をききます。人の心をゆさぶる三浦文学を、いっそう深く味わいましょう。
 塩狩峠には、今、三浦綾子さんご夫妻の旧宅が移設され、いろいろな資料が展示されています。いっぽう温泉宿はもうなくなってしまいました。塩狩駅は、まだ廃止とは決まっていません。こんどはちゃんと鉄道を利用して塩狩駅を訪ねなければなりませんね。

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