« 北部日記 12月4日 | トップページ | 北部日記 12月11日 »

2016年12月10日 (土)

12月4日 「土地を買った預言者」

さて、エレミヤは言った。「主の言葉がわたしに臨んだ。見よ、お前の伯父シャルムの子ハナムエルが、お前のところに来て、『アナトトにあるわたしの畑を買い取ってください。あなたが、親族として買い取り、所有する権利があるのです』と言うであろう。」主の言葉どおり、いとこのハナムエルが獄舎にいるわたしのところに来て言った。「ベニヤミン族の所領に属する、アナトトの畑を買い取ってください。あなたに親族として相続し所有する権利があるのですから、どうか買い取ってください。」わたしは、これが主の言葉によることを知っていた。そこで、わたしはいとこのハナムエルからアナトトにある畑を買い取り、銀十七シェケルを量って支払った。(エレミヤ32章6~9節)
 エレミヤは、面倒な手続きをふんで、親族から土地を買い取りました。このとき、エルサレムはバビロン軍に包囲され、国の滅亡を預言したエレミヤは危険視されて投獄されていました。この後やがてエルサレムは陥落、王国は滅亡することになります。そんな状況なのに、獄中のエレミヤは、自分ではもう訪れることもできない土地を買ったのです。
 なぜそんなことをしなければならないか、エレミヤ自身とまどって神に尋ねます(24~25節)。それに対し、神は、裁きの後の回復の恵みを告げます(42節以下)。土地を買うのは、将来の神の救い、回復の希望をつげるしるしとしての行動でした。今、土地を買っても、エレミヤには何のメリットもありません。今の状況がなにか好転することもありません。土地を買うのは、今これから国が滅びたとしても神の約束は滅びない、神はなお民を見捨てずに回復をもたらしてくださるという神のメッセージ、みことばを示すしるしとしてのふるまいだったのです。
 今、教会に預言者のつとめが与えられています。それは、神のみこころをことばで伝えるだけでなく、しるしとしての行動で示すことも含まれています。
 芦別教会は「北海道特別開拓伝道」で炭鉱の街に建てられました。炭鉱がなくなると教会も立ち行かなくなりましたが、北海教区はそれをひきとって「芦別祈りの家」として維持しています。そうすることで、いまも将来もメリットはみこめません。それでも、厳しい時代の状況におかれた地域とその人々を神はなお見捨てず、共におられることのしるしとして、あえてそうしているのです。芦別だけでなく、北海道の地域社会、そして教会自身にむけられたしるしです。困難な状況にあっても「神は我々と共におられる」との希望のしるしを掲げる教会でありたいと思います。

« 北部日記 12月4日 | トップページ | 北部日記 12月11日 »

説教要旨」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520602/64606341

この記事へのトラックバック一覧です: 12月4日 「土地を買った預言者」:

« 北部日記 12月4日 | トップページ | 北部日記 12月11日 »