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2017年5月13日 (土)

5月7日 「忍耐を示されて」

わたしを強くしてくださった、わたしたちの主キリスト・イエスに感謝しています。この方が、わたしを忠実な者と見なして務めに就かせてくださったからです。以前、わたしは神を冒涜する者、迫害する者、暴力を振るう者でした。しかし、信じていないとき知らずに行ったことなので、憐れみを受けました。そして、わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスによる信仰と愛と共に、あふれるほど与えられました。「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる者です。しかし、わたしが憐れみを受けたのは、キリスト・イエスがまずそのわたしに限りない忍耐をお示しになり、わたしがこの方を信じて永遠の命を得ようとしている人々の手本となるためでした。永遠の王、不滅で目に見えない唯一の神に、誉れと栄光が世々限りなくありますように、アーメン。  (テモテ一 1章12~17節)
 これから「牧会書簡」を学びます。使徒パウロが、弟子また同労者であるテモテやテトスに宛てて記したとされる三通の手紙です。内容的には、教会に仕える働きについて、パウロからのアドバイスや注意を書いたものですが、広く教会のあり方、あるいは教会の働きについて学ぶことができるでしょう。多くの学者は、パウロ自身が書いたのではないと考えていますが、何らかの意味でパウロの体験と考えを踏まえて書かれたものと受け止めて読んでいきたいと思います。
 テモテは、パウロに見出され、信頼されてだいじな働きに携わっていました。どちらかというと優しく穏やかな性格だったらしく、そのせいか周囲から軽んじられることをパウロは心配しています(コリント一 16:11)。若くおとなしいテモテは動揺し、自信を失いかけていたのかもしれません。 
 今日の箇所には、パウロの回心の体験が語られています。かつては教会を迫害していた「罪人の中で最たる者」のパウロが、憐れみを受け主のための務めにつけられました。それは、キリストが忍耐を示された「手本(むしろ「見本」という意味)」だというのです。そうして「雄々しく戦いなさい」(18節)とテモテへの励ましが記されます。
 私自身も、初めて教会のつとめについたとき、戸惑い、悩んだことがあります。しかし、自分の弱さや至らなさを差し出し、にもかかわらず忍耐を示してくださる主の憐れみを示すことが大切だと思い至りました。しかしそのとき、実は教会がすでにそのような忍耐を示していてくれていることに気付かされたのでした。
 わたしたちは、「罪人の最たる者」ですが、それでも共に生きるためにキリストが忍耐を示してくださっている「見本」なのです。

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