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2017年12月 9日 (土)

12月3日 「この事の起こる日まで」

天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」  (ルカによる福音書 1章13~20節)

 これからルカ福音書を読んでいきます。ルカは、主イエスの誕生に先立って、洗礼者ヨハネの誕生のいきさつを長々と記します。キリストのできごとを、神がいかに計画的に準備されたか、印象づけられます。
 ヨハネの両親はザカリアとエリサベトですが、二人にはずっと子がありませんでした。ザカリアは祭司でしたが、彼のような一般の祭司は、ふだん一般人と変わらない生活をしていて、くじびきにあたれば一生に一度、エルサレムの神殿で祭司のつとめにつくことがあったといいます。ザカリアにも、年老いてようやくその機会がめぐってきました。しかし彼は一生に一度のつとめを最後まで果たすことができなかったのです。
 神殿の奥でザカリアが儀式を行っていると天使が現れて、ザカリア夫妻に子が与えられることを告げます。しかし、ザカリアは思わず「何によって知ることができるか」と聞き返しました。証拠があるだろうか、というのです。けれども、天使が遣わされ、喜ばしい知らせが告げられたことじたいが証拠、しるしにほかなりませんでした。この神からの「ことば」を信じず、しるしを受けとめられなかったザカリアは、ことばを使うことができなくなります。それは、祭司として人々に祝福を述べるつとめができなくなったということでもありました。
 つらい現実が変えられ、あきらめていた喜びがもたらされるときが来る、ということば、思いがけない知らせじたいが、わたしたちに与えられているしるしなのです。クリスマスは、過去のキリストの到来を覚えることを通して、将来の主の再臨を信じ待ち望む思いを深めるときです。私たちに告げられている、将来へのしらせを受けとめられなければ、私たちも他者への祝福をもたらすことはできなくなってしまうでしょう。私たちは、この事の起こる日、神のことばが実現するその日を、信じて待ち望むのです。

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