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2017年12月17日 (日)

北部日記 12月17日

 現代イスラエルの地中海岸に「テルアビブ」という大都市があります。昔ここは「ヤッファ」という港町で、ペトロが幻を見た所でした(使徒言行録10章)。長くオスマン・トルコ帝国の支配下にありましたが、20世紀になってイギリスの統治下におかれました。その頃からヨーロッパのユダヤ人が「故国」への移住を進め、ヤッファに隣接してヨーロッパ風の町を作り「テルアビブ」と名づけました。ユダヤ人の先祖たちがバビロン捕囚時代に住んだ地の名です(エゼキエル書3:15)。ここを拠点に、先祖のようにやがて故国を再建するのだ、という願いをこめたのでしょう。
 しかし、この地域にはその前から多くの人々が住んでいて、歴史や生活や社会が築かれていたのです。この地のパレスチナ人にとって、ヨーロッパ文明を背景に続々とやってくるユダヤ人たちは、圧倒的な侵略者にほかなりません。第二次大戦後、国連は、この地にパレスチナ人とユダヤ人がそれぞれの国家をつくり、中心都市エルサレムは国際管理下に置くことを決議しました。しかし、その後建国されたイスラエル国は武力でエルサレムを占領し、ここをイスラエル国の首都と宣言したのです。
 その後も、パレスチナ人はもちろん、国際社会もエルサレムをイスラエルの首都とは認めず、各国の外交機関はテルアビブにおかれてきました。しかし先日、アメリカのトランプ大統領はエルサレムを首都と認めることを公にしました。この地の歴史と、パレスチナ人のみならず国際社会の意志を踏みにじる暴挙です。その影響ははかりしれません。エルサレムが真に平和の都となる日は来るのでしょうか。

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