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2018年3月17日 (土)

「不安と恐れの中で」 3月11日 東日本大震災記念礼拝

「それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」 (ルカ21章25~28節)

 東日本大震災から7年がたちました。さまざまな支援の働きも縮小・終結しています。震災はもう終わり、復興がとげられているのでしょうか。
 昨年秋、被災地の現状を見てきました。沿岸部では、土地のかさ上げや堤防の建設といった大規模工事が延々と行われています。しかし、人の住まう賑わいはなかなか見えません。「復興住宅」に入居しても孤立して希望の見出せない人たちがいます。震災の遺構として保存されている建物では、7年前のまま時が止まったようです。震災は7年たっても終わってはおらず、継続中なのです。人々は、これからどうなるか、なお不安を抱え、恐れているのです。
ルカ21:25~26のことばが重なります。主イエスは、ユダヤの人々の信仰と希望のよりどころである神殿が崩壊すると告げました。ユダヤは滅び、世界が変調を来たし、人々は恐れおびえるというのです。
 実は、ルカ福音書が書かれた当時、これらの恐ろしい事態はすでに現実となっていました。ローマ軍によってエルサレム神殿は破壊され、人々は世界に何が起こるかとおびえ、不安と恐れの中にありました。
 ところが、このとき、思いもよらないことに「身を起こし、頭を上げなさい。解放の時が近い」(28節)と告げられます。「解放の時」が、具体的にどういう時なのか、それがどれくらい近いのか、ほんとうに確かなのか、どこにそんなきざしがあるのか、わかりません。それでも主のみことばは、不安におびえてうずくまり、頭を抱える人々に「身を起こし、頭を上げよ」と促すのです。ルカ福音書の最初の読者たち、当時の信仰者たちは、恐れと不安の中で、この促しをどう受けとめたでしょう。そして今、わたしたちは、このみことばを、受けとめることができるでしょうか。

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