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2018年4月 8日 (日)

北部日記 4月8日

 1968年4月4日にマーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺されてから半世紀がすぎました。この時にあわせて出版された、岩波新書の『マーティン・ルーサー・キング 非暴力の闘士』(黒崎真著)を読みました。
 キング牧師は「非暴力によって人種差別と戦った」と言われます。それはもちろん正しいのですが、この本ではキング牧師たちの「非暴力」の戦いが、じつに周到・緻密な戦略のもとに準備され、意図的に計画された「作戦」であったことが紹介されています。
 運動に携わる人々は、くりかえし集まっては「非暴力」のトレーニングをうけました。非暴力について、その意味を学ぶだけではなく、実際にロールプレイを重ね、暴力にさらされたときの対応を学びます。リアルな訓練に耐えかねて脱落する人もまれではなかったようです。また、実際の運動を展開するにあたっては、入念に下調べをして、どこでどんな「事件」を起こすか計画していきます。差別的で粗暴な行政担当者や警察の支配する町で、公然と差別に抗する行動を起こし、怒った当局者が暴力的な弾圧事件を起こすと、それをメディアにさらして全国的な関心と差別への批判をよびさます、という積極的な作戦が展開されていったのです。
 「非暴力」は、ただひたすらされるままに耐え忍ぶことではなく、「和解」「共生」「権利」を獲得するための積極的な行動でした。これは「非武装・戦争放棄」のありかたにも通じます。武力をもたないことは、それだけ積極的な非軍事的行動によって平和を獲得する作戦を戦略をもって展開することにつながらなければならないのです。

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