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2018年4月14日 (土)

4月8日「離れないで」

イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
(使徒1章3~5節)

 これからルカ福音書の続編である使徒言行録を読んでいきます。
 使徒言行録は、主イエスがよみがえった後、弟子たちに現われたと述べるところから始まります。これは、どこで起こったことだったでしょうか。
 ルカ福音書以外の三つの福音書は、いずれも復活された主が弟子たちにガリラヤで現われることを述べています。ところが、ルカ福音書とその続編の使徒言行録では、ガリラヤのことが記されません。弟子たちはずっとエルサレムにいて、そこで復活の主と出会ったように書かれています。
 主イエスも弟子たちもガリラヤの出身です。主は、ガリラヤでその活動を始め、ガリラヤでは多くの人々が主に従いました。エルサレムに乗り込んだ主イエスが殺された後の弟子たちにとって、ガリラヤに戻ってそこで生きておられる主に再会することは、かつて主が教え働かれた原点に戻って再起する、という意味があったことでしょう。
 いっぽうエルサレムは、主イエスを殺して葬り去った恐ろしい場所です。この後も、エルサレムの人々がキリストの福音を妨げ、弟子たちを弾圧する場面が繰り返されます。弟子たちにとってエルサレムは、敵意に満ちた危険な場所であり、恐れと不安にさらされるところでした。
 しかし、使徒言行録は「エルサレムを離れず、父の約束されたものを待ちなさい(3節)」という主の命令から始まります。かつてガリラヤで教えられたことを思い出しながら(24:6)、しかし懐かしい過去に戻るのではなく、危険と恐れに満ちた今の現実から離れず、未来の神の約束の実現を待つよう促されるのです。
新年度を迎えました。これからに不安を覚えるでしょうか。それでもこの現実を離れず、ここに成し遂げられる神のみわざを信じ待ち望みましょう。

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