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2018年5月20日 (日)

北部日記 5月20日

 この太平に住むようになって驚いたのは、風が強いことでした。それまで住んでいた旭川は盆地で風のないところです。それにくらべ、このあたりは海側からさえぎるもののない大地を風がふきわたってきます。昔から防風林が作られてだいじに維持されてきたのも、それだけ風の脅威にさらされてきたということでしょう。
 こどもの頃、よく自分でたこを作りました。竹ひごを組み合わせて障子紙をはり、しっぽをつけただけの簡単なものですが、近所の川原に行ってはひとりたこをあげて遊んだものです。今、この太平あたりならさぞかしよくあがるだろうなと思いながら、ついぞたこを作ることもしないままです。
 たこは、風にのるとぐんぐん揚がっていきます。糸巻きの糸がほとんど全部くりだされ、たこが見えないほど遠くになっても、糸をもつ手には凧の動きが伝わってきます。風の作用でひっぱられたりゆるんだり、バランスを崩してくるくる回ったりさかさまになったり、目をつぶっていてもわかるほどでした。
 今日はペンテコステ礼拝、聖霊が弟子たちの群れに与えられたできごとを思い起こすときです。聖霊はしばしば「風」としてあらわされます。そういう聖霊について思いをいたすとき、いつも、あの風にのって天高く運ばれていく、たこのようすと、一本の細い糸を通じて伝わってくる風の息づかいを思いだすのです。私たちの心も聖霊によって高くあげられ、また天の高みに吹く風のふるまいを地にあって感じとる感性が与えられるよう求めたいと思います。
 

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