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2018年9月29日 (土)

9月23日 「中途半端でも」

その夜、主はパウロのそばに立って言われた。「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」(使徒23章11節)

 パウロをこころよく思わない人々は、彼が律法を無視して異邦人を神殿に連れ込んだと騒ぎたてます。ローマの治安維持部隊がパウロを救出しますが、パウロは許可を得て自分で人々に語り始めました。キリストへの回心のいきさつを語り、主から異邦人への福音宣教の使命を与えられたと述べたとき、また大騒ぎとなって話は中断させられます。ユダヤの人々は、神が異邦人に救いをもたらすなどありえない、パウロは偽りを言って神を冒涜している、と憤ったのです。
 ユダヤの言葉がわからないローマの部隊長は、くわしい事情をユダヤの最高法院に調べさせようと考えました。しかし、最高法院こそはパウロの敵対者たちの牙城です。まともな審問にもならず、けんか腰の低レベルなやりとりに終わってしまいました。
 パウロは、もっと語りたかったはずです。使命として与えられた異邦人伝道の働きがどれほどゆたかな実りをもたらしたかを示し、またその過程で数多くの手紙に記したようなキリスト教信仰の真理について論証したかったことでしょう。しかし、中途半端に、納得のいかないまま中断させられて、じゅうぶんに語ることができませんでした。
 しかしその夜、挫折と失意に沈むパウロのかたわらに主が立ち、「力強く証しした」と認めてくださいました。さらに、この先になお、やることがある、ローマでも証しをすることになっている、と示したのです。
中途半端で不本意なまま、挫折してしまうことがあります。しかし主は、そんな私たちのかたわらにたち、中途半端な働きをも認めて用いてくださり、さらになお使命を与えてくださいます。力及ばないことを恐れるのではなく、たとえ中途半端でも用いてくださる主を信頼しましょう。

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