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2018年9月22日 (土)

9月16日 「配慮」

パウロは挨拶を済ませてから、自分の奉仕を通して神が異邦人の間で行われたことを、詳しく説明した。これを聞いて、人々は皆神を賛美し、パウロに言った。「兄弟よ、ご存じのように、幾万人ものユダヤ人が信者になって、皆熱心に律法を守っています。この人たちがあなたについて聞かされているところによると、あなたは異邦人の間にいる全ユダヤ人に対して、『子供に割礼を施すな。慣習に従うな』と言って、モーセから離れるように教えているとのことです。いったい、どうしたらよいでしょうか。彼らはあなたの来られたことをきっと耳にします。だから、わたしたちの言うとおりにしてください。わたしたちの中に誓願を立てた者が四人います。この人たちを連れて行って一緒に身を清めてもらい、彼らのために頭をそる費用を出してください。そうすれば、あなたについて聞かされていることが根も葉もなく、あなたは律法を守って正しく生活している、ということがみんなに分かります。」 (使徒21章19~24節)

 律法を守るユダヤ人にとって、異邦人は遠ざけるべき存在でした。ところがパウロは積極的に異邦人に伝道し、彼らをユダヤ人と同等に教会の仲間としてきました。しかも、救いは律法によるのではなくキリストへの信仰によると教えたのです。これまでの神の民の歴史はいったいなんだったというのでしょうか。ユダヤの都エルサレムの教会には、パウロの活動に納得いかないユダヤ人の信者も多かったのです。
 パウロは、エルサレム教会の長老たちに、自分のこれまでの伝道の働きについて報告しました。結論から言えば、長老たちは、それを神のみわざと認めて神を賛美したのでした(20節)。
 この時、長老たちはパウロにある提案をします。律法に基づく儀式にパウロも参加して律法を尊重していることをアピールすれば、パウロに疑念を抱いている教会内外のユダヤ人たちも納得するだろうというのです。教会の一致を守り、外部からの攻撃を避けるための配慮でした。パウロも承知してそのように行いました(26節)。
 ところが、儀式のために神殿に赴いたことがかえって誤解を招き、大騒ぎになります(27節以下)。結局、これによってパウロは拘束され、ついにはローマに護送され、そこで命を終えることになります。教会のための配慮が裏目に出てしまったのです。 
 しかしまた、これによって、パウロは思いがけない形でローマに導かれることになりました。それが神の計画であったのです。
 人間の配慮が裏目に出、思惑が破れることがあります。しかし、神の計画、御心、配慮は実現します。人の浅はかさを用いてでも、神のみわざはなしとげられるのです。

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