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2018年12月22日 (土)

12月16日 「席を譲る」

彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」         ()ヨハネ3章26~30節)

 洗礼者ヨハネは、一時もっとも人々を引き付けた宗教家でした。けれども新たに主イエスが現れると、ヨハネは自分は「先に遣わされた者」だと重ねて表明するのです。
 「前に遣わされた者」とは、要人が訪れる前にあらかじめ遣わされて、準備を促す「先ぶれ」のことです。ほんとうに迎えるべき重要な方のために、必要な準備を整えさせるのです。洗礼者ヨハネは、主イエスに先立って、人々の心を神に向けさせ、悔い改めを促し、洗礼を授けました。それが人々が主イエスの働きを受け入れる備えとなったのです。
 ヨハネはまた、先ぶれとしての自分の役割と心境を、結婚式の介添え人になぞらえます。当時、結婚式にあたっては、花婿の信頼する友人が婚姻を仕切りました。縁談をととのえ、婚宴の手配をし、当日は花嫁の家に先に到着して準備をし、また花嫁を守ります。いよいよ花婿が到着すると、その声を確かめて家に迎え入れます。それからいよいよ宴となりますが、その時には介添え人の役割はもう終わっています。ヨハネは、自分の役割はそういうものだというのです。
 ほんとうの主役が現れるとき、自分は喜んでわきにしりぞく、そういうときがあるのではないでしょうか。
 そのことをヨハネは、「あの方は栄え、わたしは衰えねばならない」と言います。直訳すると、「あの方は必ず伸びていき、わたしは小さくならねばならない」となります。キリストがますます伸びていくとき、喜んでわたしは小さいものとなっていくのです。
 キリストを迎えるとは、キリストに自分の席を譲ることです。私の思い、私の願い、私自身は小さくされ、かわってキリストの支配、力が、伸び、広がっていくことを、喜びましょう。

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