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2018年12月 1日 (土)

11月25日 「ユダの人々の王」

サンバラト、トビヤ、アラブ人ゲシェム、その他わたしたちの敵は、わたしが城壁を再建し、崩れた所が一つとして残らず、あとは城門に扉を付けるだけだということを耳にした。サンバラトとゲシェムはわたしのもとに使者をよこして、「オノの谷にあるケフィリムで会おう」と言った。彼らはわたしに危害を加えようとたくらんだのであった。そこでわたしは使者を送って言わせた。「わたしは大きな工事をしているので、行けません。中断して出かけたのでは、どうして工事が終わるでしょうか。」彼らは同じことを四度も言ってきたが、わたしも同じように返事を繰り返した。五度目にサンバラトは、配下の者を同じ言葉をもってわたしのもとによこしたが、その手には開封の手紙があった。そこには、こう書かれていた。「あなたとユダの人々は反逆を企てていると、諸国のうわさにもなっているし、ガシュムも言っている。城壁を建てているのはそのためであろう。あなたはユダの人々の王になろうとしているということだ。また、あなたはあなたのことを宣言する預言者をエルサレムに立てて、ユダの王だと言わせているそうだ。今このうわさは、王のもとに届こうとしている。早速相談しようではないか。」そこでわたしは返事を送った。「あなたの言うことは事実に反する。あなたの勝手な作り事だ。」
彼らは皆、わたしたちの手が弱り、工事は完成しないだろうと言って、わたしたちに恐怖を与えている。神よ、今こそわたしの手を強くしてください。         (ネヘミヤ6章1~9節) 

 バビロンからエルサレムに帰還した民は、ようやく神殿を再建しましたが、エルサレムの城壁はバビロンによって破壊されたままでした。城壁が損なわれていては、安心して住むことはできません。
 神の民が安心して集い暮らす場所として、教会の会堂を整えるのは大切なことです。教会がある町そのものが損なわれることもあります。災害で被災した町の復興に携わり、社会変動で崩されていく地域社会を守ることも、教会の課題、使命です。
 エルサレムの再建にあたったのがネヘミヤです。しかし、城壁再建の事業は、ホロニ人サンバラト、アンモン人トビヤ、アラブ人ゲシェムといった敵対者たちに妨害されます。彼らは既得権が奪われると警戒したのでしょうか、実力行使をはかったり、ネヘミヤ自身に危害を加えようと企てたりします。さらに「『ネヘミヤが反逆してユダの人々の王となろうとしている』と、ペルシア王に告発するぞ」と脅します。深刻なのは、ユダの指導者の中にも彼らに通じている者たちが少なくないことでした。ネヘミヤはこうした外敵や内通者に脅かされながらも、民を守る町の再建をなしとげました。
 ネヘミヤから数百年後、やはり「ユダヤ人の王になろうとしている」と告発され、身近な者たちに裏切られ、捕らえられて処刑された人物がいます。しかし、この方こそは、ほんとうに従うべき方、王であったのです。この方が生まれたときには、東の方、かつてのペルシアから「ユダヤ人の王として生まれた方はどこに」と学者たちが訪ねてきたことが伝えられています。
 ネヘミヤは、はるか後に真実の王が来られる場所を整えたのです。私たちも、いつか真実の王、キリストが来られると信じ、私たちの住まう町を、地域を、守り整える働きに仕えるのです。 

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