« CSより | トップページ | 北部日記 5月19日 »

2019年5月18日 (土)

5月12日「心の目」

こういうわけで、わたしも、あなたがたが主イエスを信じ、すべての聖なる者たちを愛していることを聞き、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こし、絶えず感謝しています。どうか、わたしたちの主イエス・キリストの神、栄光の源である御父が、あなたがたに知恵と啓示との霊を与え、神を深く知ることができるようにし、心の目を開いてくださるように。そして、神の招きによってどのような希望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせてくださるように。また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。 (エフェソの信徒への手紙1章15~19節)

 芸術家やこどもたちは、目に見える表面的なものの奥に、それを超えたものを見てとる感性を備えています。「心の目」といっていいでしょう。『星の王子さま』に登場するキツネは、王子さまに「かんじんなものは目に見えない」と教えました。「かんじんなもの」とは「真実」であり、「神」ともいえます。
 聖書の神は、見られることを拒む方です。人間によって表面的に、浅はかに理解されることを拒むのです。神を知るには、「かんじんなもの」を見る感性、「心の目」が必要なのです。
 17~18節は、神を深く知るために心の目が開かれるよう祈っています。心の目が開かれると、「どのような希望が与えられているか」「受け継ぐものがどれほど栄光に輝いているか」「神の力がどれほど大きいか」を悟るようになります(18~19節)。今見えている現実、困難や絶望的状況の奥に、神の国の輝き、現実を超える神の力を見て、希望を見出すことができるのです。
 2月に召天された台湾の高俊明牧師は、弾圧の獄中で「サボテンと毛虫」という詩を書きました。とげだらけのサボテンに花が咲き、ぞっとする毛虫が蝶になるように、厳しい現実を超える希望をもたらす神の力を見たのです。
 神の力の大きさは、キリストを死者の中から復活させ(20~21節)、そのキリストを教会に与えて教会をキリストの体、キリストが満ちる場となさいました(22~23節)。わたしたちは、心の目が開かれるとき、復活をもたらす神の力を信じ、そして教会にキリストを見出すのです。
 預言者イザヤは、心の目によって、神の衣のすそが神殿いっぱいに広がっているのを見ました(イザヤ6:1)。わたしたちも、心の目が開かれる時、わたしたち貧しい人間の現実を超える神の力によって、この教会いっぱいにキリストが満ちているのを知るのです。

« CSより | トップページ | 北部日記 5月19日 »

説教要旨」カテゴリの記事