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2020年6月13日 (土)

6月7日「思い出す人々」 教会創立記念日礼拝

 ケンクレアイの教会の奉仕者でもある、わたしたちの姉妹フェベを紹介します。どうか、聖なる者たちにふさわしく、また、主に結ばれている者らしく彼女を迎え入れ、あなたがたの助けを必要とするなら、どんなことでも助けてあげてください。彼女は多くの人々の援助者、特にわたしの援助者です。キリスト・イエスに結ばれてわたしの協力者となっている、プリスカとアキラによろしく。命がけでわたしの命を守ってくれたこの人たちに、わたしだけでなく、異邦人のすべての教会が感謝しています。また、彼らの家に集まる教会の人々にもよろしく伝えてください。わたしの愛するエパイネトによろしく。彼はアジア州でキリストに献げられた初穂です。あなたがたのために非常に苦労したマリアによろしく。わたしの同胞で、一緒に捕らわれの身となったことのある、アンドロニコとユニアスによろしく。この二人は使徒たちの中で目立っており、わたしより前にキリストを信じる者になりました。(ローマの信徒への手紙16章1~7節)
 
 16章には多くの人々の名前が挙げられています。これは当時の教会のようすをうかがわせる貴重な資料でもあります。
 1~2節で紹介されているフェベは、教会の重要な役割を担った女性で、この手紙を持参した人物です。3節の「プリスカとアキラ」は、パウロと協力して大きな働きを担った夫妻です。妻プリスカの名前が先に記されているのは、それだけ彼女の働きが顕著だったのでしょう。最古参の信徒エパイネト(5節)や教会のために苦労したマリア(6節)の名が挙げられます。7節の「ユニアス」については、近年、これは「ユニア」と読むべきで、当時の教会で「使徒」に数えられた女性と考えられるようになっています。
 8節以下も含め、ここから明らかになってくるのは、当時の教会での女性たちの活躍ぶりです。内村鑑三は、当時の男尊女卑の社会にあって、これは「福音の革命的性質」のあらわれだと指摘しています。
 近年の研究では、ここに挙げられた人々の多くは、当時の社会の中では低い身分の人々だったと考えられています。しかし、社会における身分・地位・性別・財産・職業とは関係なく教会の交わりが形作られていました。それは地理的制約をも超え、遠くの教会とも親しい交わりを結んでいました。
 この手紙が教会に届くと皆の前で朗読されたことでしょう。ひとりひとりの名前が読まれると、その人がかかわった教会のできごともまた思い起こされたことでしょう。一人ひとりの信仰の歩みに教会の歩みが重なっているのです。
 今日は教会創立記念日礼拝です。これまで教会の歩みに連なり、信仰の歩みを重ねたひとりひとりを覚えましょう。今日はまた教会総会を行います。教会が、この時代にあって「福音の革命的性質」を表す群れとして歩むようこころざしましょう。

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