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2020年8月 2日 (日)

北部日記 8月2日

 日本キリスト教団は、8月最初の日曜日を「平和聖日」と定めています。1945年8月の二発の原爆投下と戦争の終結を覚えて、世界の平和と核廃絶を祈ることとされています。今年はあの8月から75年、四半世紀ごとの区切りを考えると三つめの区切りの年となります。
 敗戦から四半世紀、25年たった1970年の8月には、大阪で万博が開催されていました。「人類の進歩と調和」をテーマに、戦後の荒廃から高度経済成長をなしとげた日本の姿と明るい未来をアピールしていました。いっぽうで社会では学生紛争の影響が深く、日本キリスト教団も万博への参加をめぐって深刻な亀裂が生じていました。その根底には、戦争の時代をどう省みるかという課題がありました。社会も教会も、まだまだ戦争の直接の影響を引きずっていた時代でした。
 敗戦50年の1995年8月には「村山首相談話」が発表されました。戦後の世界を規定していた「東西冷戦」はすでに終結し、阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件など新たな危機や課題が現れていました。この年、「戦後50年」を機に、キリスト教関係をはじめいろいろな団体・組織から宣言やアピールが発表され、戦争の時代を顧みる一定の枠組みが形作られました。「村山談話」も、日本政府の公的見解として今日まで影響を及ぼしています。
 それからさらに25年たった今年、世界は思いもよらなかった危機の中にあります。この時代にあって、もう一度これまでの歩みをかえりみ、新しい時代を展望する課題はいっそう重いものがあります。

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