カテゴリー「北部日記」の記事

2018年9月16日 (日)

北部日記 9月16日

☆胆振東部地震の余震がやみません。心の平静をなかなか取り戻せない人も多いことでしょう。札幌市内の店では商品もだいぶ並ぶようになりましたが、街によっては品薄状態がまだまだ続いているようです。被害の大きかった地域では、避難所で過ごしている方々がいます。これから、長くつらい日々にむかわねばなりません。
 北海教区として支援活動に取り組んでいます。物資による支援はもうほとんど充足しているようです。これからは被災した人たちに寄り添い力づけるようなかかわりによる支援が必要となっていくでしょう。まずは明日17日、安平町追分で「炊き出し」を行うこととなりました。避難所や住宅地の人たちが、温かい食べ物で少しでも楽しんでいただければと計画しています。今後の支援活動もお覚えください。 
☆この9月で、太平子どもの家は開設されて40年となりました。私たちの教会が、ずっと大切にしてきた、地域に仕える働きです。けっして大きな規模ではありませんが、40年のあいだに、たくさんのこどもたち、親たちがかかわって、ゆたかな実りがもたらされてきました。
10月20日(土)に初代榎本栄次牧師ご夫妻をお迎えして40周年のお祝いの会を行います。こどもたちともいっしょに楽しめるように、人形劇などを企画しています。太平こどもの家のこれまでの歩みをかえりみて、今、そしてこれからを思う時としたいと考えています。
 記念行事のために、20万円強の経費を見込んでいます。今月末のバザーの収益のほか、後援会および教会会計からの支出もお願いしています。覚えてお支えください。

2018年9月 9日 (日)

北部日記 9月9日

 台風、そして地震と、大きな災害が続いています。嘆きと不安がもたらされました。
 台風でも地震でも、北部教会の建物や備品にはほとんど影響はなかったようです。地震で棚の物が落ちることもありませんでした。地震後の停電も、まる一日すぎた金曜日の朝には回復していました。
 ただ、この会堂も建ててちょうど10年となります。一度点検を、などと話をしていたところです。しっかり点検すれば、あるいは気づかなかった損壊箇所などが見つかるかもしれません。
 さて、地震のあと、教会員の安否確認を、と思いましたが、停電で電話も通じず、携帯電話もだんだん通じなくなっていきます。とりあえず一人暮らしの方々だけでも、と思って連絡をとろうとしましたが、携帯電話を持っていない方々には連絡がとれません。ちょうど車のガソリンも乏しくなっていて、遠くまで回ることが危ぶまれました。
 ちょうどそこへ、教会のようすを心配して見にきてくださった方々がいましたので、お願いして何人かのご自宅をまわっていただきました。その後、電気が回復してから、順次電話で確認をしていきましたが、どうしても確認しきれない方々が残ってしまいました。
 このできごとの中で、災害時の対応の不充分さを反省しています。深刻な被害が生じていた場合にどうすべきか、安否確認の手順など、教会ではほとんど話しあったことがありません。近年、各地で大きな災害が頻発していますが、ひとごとではないことをも厳しくつきつけられました。教会の課題として考えていきたいと思います。

2018年9月 3日 (月)

北部日記 9月2日

夏の休みをいただき、両親の住む栃木に行ってきました。目的のひとつは、百歳を超えた祖母の見舞いです。施設で過ごしている祖母は、もう言葉も少なくなり、食事も介助が必要な状態です。孫のそらちだと、しばらくはわからないようでしたが、それでも別れ際には、「みなさん、お元気で」とにっこりしてくれました。
 祖母の暮らしは私の両親が見守っていますが、両親もすでに80歳を超えています。「老老介護」が珍しくない、高度な高齢化社会を改めて示されました。
 教会でも、また友人知人の間でも、気が付けば介護や入院、住まいの問題など、高齢化に伴う話題がつきません。しかし、「高齢化」の問題は、介護や看病、暮らしや住まいといった、「身体的」な課題ばかりではないはずです。これまでの人生の楽しい思い出や苦くつらい経験を思い起こしたり、家族や友人たちとのかかわりをふりかえったり、やがて迎える終わりのときへの不安や恐れに向き合ったりという、心の課題にどうかかわるか、この社会での取り組みは進んでいません。
 先週、真駒内教会の会員の方から申し出をいただき、そのご家族の病床洗礼式を執り行いました。高齢で、なおかつ難病のご家族に毎日病室で寄りそいながら受洗を願っておられたのですが、「洗礼を受けいれてから、表情がとても柔らかくなりました」と、ご自身もほっとされたごようすでした。
 高齢化の時代こそ、信仰が求められる時代、希望と慰めとゆるしの福音を必要とする時代なのかもしれません。

2018年8月19日 (日)

北部日記 8月19日

 4月から無牧師となった真駒内教会の代務者をつとめています。月に一回、礼拝説教に赴き、午後からは役員会に出席します。そのほか牧師の招聘にむけての相談にもあずかっています。基本的に牧会の責任は負わないのですが、それでも重篤な状況で入院している方のお見舞いにはうかがっています。
 札幌地区最北の北部教会から最南の真駒内教会へ行くようになって、それぞれの特色・個性を興味深く再認識しています。
 真駒内教会は、北海教区で4番目に教会員の多い教会です。幼稚園もあり、毎週のCSにもこどもたちが集まってCS礼拝を行っています。4年前に会堂を新築し、毎週の礼拝では会堂がいっぱいになります。毎月1回、私のうかがう礼拝ではいつも聖餐式が行われます。牧師不在の状況で、役員はじめ、各担当者はいっしょうけんめいに教会のつとめにあたっています。水曜日の祈祷会も有志で担って継続しています。
 かえりみて、北部教会では、全体として年代が若いだけでなく、男性信徒の層が厚いことに気づかされました。また、いつも言われていることですが、礼拝をこどもと共にし、手話通訳も行われていることは、大きな恵みです。さらに、毎週礼拝後に昼食を共にすることが教会の交わりをどんなにゆたかに養い支えているかも再認識しました。
 それと共に、二つの教会がふしぎにいろいろなつながりで結ばれていることに気付かされています。それでけでなく、それぞれ地区・教区の交わりのなかにあって、他の諸教会とも互いに幾重にもつながっているのでした。主の見えないはからいに驚くばかりです。

2018年8月12日 (日)

北部日記 8月12日

 6日、広島で行われた原爆死没者慰霊式・平和祈念式で、湯崎英彦広島県知事があいさつの中で次のように語りました。(全文が広島県のホームページに掲載されています。)
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「では,核抑止力の本質は何か。簡単に子供に説明するとすれば,このようなものではないでしょうか。
 『いいかい,うちとお隣さんは仲が悪いけど,もし何かあれば,お隣のご一家全員を家ごと吹き飛ばす爆弾が仕掛けてあって,そのボタンはいつでも押せるようになってるし,お隣さんもうちを吹き飛ばす爆弾を仕掛けてある。一家全滅はお互い,いやだろ。だからお隣さんはうちに手を出すことはしないし,うちもお隣に失礼はしない。決して大喧嘩にはならないんだ。爆弾は多分誤作動しないし,誤ってボタンを押すこともないと思う。だからお前は安心して暮らしていればいいんだよ。』
 一体どれだけの大人が本気で子供たちにこのような説明をできるというのでしょうか。良き大人がするべきは,お隣が確実に吹き飛ぶよう爆弾に工夫をこらすことではなく,爆弾はなくてもお隣と大喧嘩しないようにするにはどうすればよいか考え,それを実行することではないでしょうか。」 
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 8日には翁長雄志沖縄県知事が逝去しました。沖縄から基地をなくすために命を削って戦いました。それは、基地や爆弾がなくてもお隣と大喧嘩しない「良き大人」であろうとすることであり、そこにはまた、翁長氏が大切にした沖縄の誇りがあったのだと思います。

2018年8月 5日 (日)

北部日記 8月5日

☆27~29日、CSキャンプが行われました。小学生20名で美唄に行き、美唄教会からも2名が加わりました。22名のうち男の子が19名! 連日暑いさなかでしたが、こどもたちは元気そのもの。おとなのスタッフはへとへとで、「来年はもう、できないかも・・・」と弱気のつぶやきも。
 キャンプは、まずはJRで滝川へ。「こども科学館」で恐竜の骨を見たり、科学あそびを楽しんだり。夕食の後は「お楽しみ会」でゲーム。翌日は、美唄の林産試験場の「グリーンフェスティバル」でいろいろな活動を楽しみました。ジンギスカンの後、高学年は夜のドライブも。3日目は美唄教会の礼拝に出て、お昼は恒例の「流しそうめん」を教会の皆さんといただきました。
 美唄教会の木村牧師には、計画段階からいろいろと現地の情報を提供していただいただけでなく、けっきょくキャンプ中の幼稚園バスの運転も引き受けてくださり、たいへんお世話になりました。また、今回、教会の皆様から献金をいただいたことが、大きな支えになり、予算的には余裕をもって計画することができました。多くの方々に支えられたキャンプを感謝。
☆先週から、北日本3教区で実施する「親子短期保養プログラム」が行われています。東北から6組の親子が札幌を訪れ、金曜日には「さとらんど」で一日楽しむプログラム。この日のお昼の食事を北部教会のチームにお願いし、北海道らしい夏空のもと、さわやかな木陰で、特製ビビンパをいただきました。大震災から年数がたち、「保養」の機会も減ってきている中、多くの参加希望者の一部しか受け入れることができませんでした。わずかの日数ですが、親子にとって、少しでも慰めとなりますよう祈ります。

2018年7月22日 (日)

北部日記 7月22日

☆西日本の豪雨被害のさまざまな側面が報じられています。猛暑の影響も心配されています。教団の教会関係の被害も少なくないようですが、まだ全体がまとめられてはいません。今後の情報を待っているところです。ボランティアや物資支援など直接の支援活動を担うには、北海道はいささか遠いところです。むしろ、これから中長期にわたる支援のための息の長い募金が求められるところでしょう。覚えて備えていきたいと思います。
☆太平子どもの家は夏休みに入りました。先日の新聞に「2歳児をもつ親の2割は、日常の話し相手がいない」という記事が載っていました。とくに低収入の家庭ほど孤立しがちだとの分析もありました。外に出て行く余裕もなく、親たちの集まりでも持ち物や食事の内容を他と比較されるのをきらうためだというのです。太平子どもの家は、親たちが孤立しないで安心して集える場所であるように願い、その活動を40年続けてきました。これからも地域の家庭のために祈り続けましょう。
☆21~22日、札幌地区の合同CSキャンプが行われています。穂別キャンプ場に出かけ、テントをはっての本格的キャンプです。札幌の諸教会でもCSのこどもたちが少なくなり、スタッフも高齢化して、各教会単独でのキャンプが困難になってきました。それで、数年前から諸教会合同でのキャンプを行うようにしたところ、数十名のこどもたちが喜んで集まるようになりました。日曜日にはキャンプ場で礼拝を献げます。友だちと献げる楽しい礼拝の思い出を抱えて帰っていくこどもたちが、再会を楽しみにしながら、それぞれの教会での日々を元気に過ごしていくよう願っています。

2018年7月15日 (日)

北部日記 7月15日

 大阪北部での地震の怖れも消えない中、西日本一帯が豪雨の被害を受けました。まだ被災状況が完全には明らかになっておらず、地盤がゆるんだ地域で、あるいは猛暑の中で、さらなる被害も心配されています。
 日本基督教団の各教区からも被害状況が報告されてきています。会堂が浸水・漏水したり、信徒が被害にあったり、教会に通じる道路がふさがったりと、やはりまだ全容は明らかになっていませんが、教団としても対応が始まっています。できる支援を考えていきましょう。
 西日本が豪雨に襲われているさなか、東京では自民党の議員たちが首相ら幹部と共に懇親会を楽しんでいたことが明らかになり、批判をあびています。危機感と責任感の希薄さは、厳しくとがめられるべきでしょう。しかし、政治家個々人の資質だけでなく、これには構造的な問題があるように思います。
この日、西での悪天候とはうらはらに、東京では穏やかな天気だったそうです。東京に暮らす政治家たちは、自分たちが見ている光景が日本のすべてだと思い込んでいたのではないでしょうか。多くの国会議員が、「地元」の選挙区は地方でも、実際には東京で育った二世議員です。実は東京しか見えていないのでしょう。
 作家の小檜山博さんが、「今の日本には二つの国がある。東京と、それ以外だ。そして東京がそれ以外を支配している」と語っています。首都圏への一極集中は、支配と被支配の格差の現れでもあります。かえりみて、教会のありかたはどうでしょうか。

2018年7月 8日 (日)

北部日記 7月8日

 他国・他民族を蔑視・侮辱・攻撃する「ヘイト・スピーチ」が横行しています。街頭でのデモやインターネット上の書き込みばかりか、書店にいくとそういう内容の書物が目立つところに平積みされています。差別と偏見がいっこうになくならないどころか、かえって凶暴化しているようです。
 こうしたヘイトスピーチや民族差別が、在日コリアン(韓国・朝鮮)の人々に執拗にむけられています。歴史的経緯があって日本で住むようになり、今では日本社会の欠かせない構成員であるはずなのに、厳しい差別にさらされつづけています。
 在日大韓基督教会は、差別とたたかい人々の権利を守るとりくみをずっと続けてきました。その指導者として尊敬を集めてきたのが故・李仁夏(イ・インハ)牧師でした。李仁夏牧師は、深く強い信仰に基づいて、川﨑教会とその保育園で、多様な人々がそれぞれの文化を尊重しあって共に生きることを教えました。その働きは、やがて川崎市の行政にも影響を与えていきました。
 李仁夏牧師に出会い、信仰とまた差別に抗する生き方を教えられたひとりが宋富子(ソン・プジャ)さんです。生きる苦しみを抱えていた平凡な母親が、信仰によって力強く生きるようになり、「差別をなくし平和をつくる」ために各地でひとり芝居を演じてまわりました。今は「高麗博物館」の名誉館長、文化センター・アリランの副理事長としてその働きを担っています。
 7月23日(月)、北部教会で宋富子さんの講演会が行われます。深い信仰と、平和への願いを力強く語ってくださいます。

2018年7月 1日 (日)

北部日記 7月1日

 先週は野外礼拝でした。昨年まで3年続けて雨で中止となってしまっていましたから、毎日天気予報をチェックしていましたが、これまた毎日のように予報が二転三転、はらはらしながら日曜を迎えました。
 当日は明るいひざしの朝となり、よろこんで百合が原公園へ。4年ぶりの野外礼拝を行いました。ところが、みるみるうちに、冷たい風、黒い雲・・・。礼拝が終わった後、みんなで急いで教会に戻り、そこでお弁当を広げました。それはそれでゆっくり楽しいひとときでした。
 この日の午後、道北の名寄教会まで片道210キロ以上の道をとばして日向恭司牧師就任式へ。ところが開始30分前になっても会場はがらがら。そこへ大型バスが到着。なんと、旭川の諸教会でバスをチャーターし、数十名が乗りあわせてやって来たのです。礼拝堂はたちまちいっぱい。途中、トイレ休憩でたちよった道の駅では、「皆さん、買い物してると間に合いませんから!」と、幹事役はたいへんだったとか。
 名寄は道北の拠点の町です。教会にも広い範囲から通ってくる信徒がいます。かつて、音威子府から高校生の女の子が名寄教会の礼拝に通ってきていたそうです。片道1時間以上、交通費も往復で二千円以上かかります。高校生にはたいへんだろうと声をかけると、「神さまにささげる献金のつもりですから」と答えたそうです。
 道北の地の広大さ厳しさゆえの困難があります。しかし、それだからこその信仰の深さと連帯の強さ、そして教会生活の喜び楽しみもあるのです。札幌のわたしたちも、そこにつながっていければと願います。

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