カテゴリー「北部日記」の記事

2017年11月12日 (日)

北部日記 11月12日

☆25年前、はじめて牧師となって旭川に赴任したとき、北海教区内に同時に新着任した牧師たちが何人もいました。小樽公園通教会に来られた西岡昌一郎牧師もその一人です。もちろん、そのときにはすでにいくつかの教会での牧会経験を積んでおられ、満を持しての着任でした。その後しばしば教区の会議や集会での鋭く厳しい発言を聞き、その毅然とした牧会の姿勢にわが身をかえりみさせられました。やがて共に働く機会も増え、とくに西岡先生が教区議長となった際には副議長として支える立場となりました。共に労する時間の中で、かつてはちょっとこわく見えた西岡先生のあたたかくやさしい面をよく知るようになったのは幸いです。西岡先生は今年度いっぱいで北海道外への転任が決まっています。今日、交換講壇の機会に、北海道でのお働きへの感謝をこめてお迎えしましょう。
☆先日、牧師の働きと教会のこれからについて懇談会が行われました。もう少し話を進めたいとの要望があり、12月10日の礼拝後、続きの懇談会を行うこととなりました。今回も牧師は出席せず信徒だけで話しあいます。前回は参加できなかった方々もぜひ加わって、大切な話し合いを進めていただければと思います。
☆厚別教会の大庭康男牧師が10月に辞任されました。4月には新しい牧師を迎えようと準備を進めていますが、それまでの間の代務者を依頼されました。役員会にはかり、他教会への協力の業として承認いただきました。ほぼ月に一度の説教および役員会に赴きます。厚別教会の課題を覚えて共にお祈りください。

2017年11月 5日 (日)

北部日記 11月5日

 先日、札幌地区信徒講座が行われ、中標津伝道所の信徒の小*さんからお話を聞きました。中標津伝道所が正式に設立される以前からの働き、伝道所として歩みだしてからの内外の困難、そして現在の状況など、苦しかったこと、難しい問題、重いできごとを含め、率直に語ってくださいました。多くの労苦を超えて、この群れを導き守ってくださる主のみわざの証に、80名を超える参加者一同、心明るく励まされました。
 あわせて、先日、中標津伝道所を訪問して礼拝に参加した、札幌地区青年協議会(札青協)のキャラバンについて、S井さんが報告しました。担当教職の高濱心吾牧師を含めた青年たち一行は、中標津まで何時間も車を運転し、着いてからは会堂の掃除や礼拝後の食事などの奉仕をする計画でしたが、かえって中標津の皆さんにもてなされ、力づけられて帰ってきたと、心暖まる報告でした。若者らしい楽しい企画と、S井さん自身のことばによるさわやかな報告を、これもみんなでうれしくなごやかに聞き、明るい感動を与えられました。
 そのほかに、教区からとして、この春の教区総会で決議された、「代務体制の教会の礼拝支援」の方策について少し報告の時間をいただきました。牧師を招聘できないでいる教会と、そうした教会に代務者を送り出している教会、そして代務者としてあるいは信徒であってもそういう教会の働きを担っている方々を少しでも支えようと、一定の枠組みで教区から支出をするしくみです。困難を分ち担い、支えあうことが、教会にとって、喜びとなり、力となることを確かめあった一日でした。
 

2017年10月29日 (日)

北部日記 10月29日

 近年、10月31日の「ハロウィン」の行事が定着し、街は関連商品であふれています。いまやバレンタインデーより経済効果は大きいとか。
 いっぽう、この日は教会では「宗教改革記念日」とされています。ちょうど500年前の1517年10月31日、マルティン・ルターが、ローマ教皇に問いかける95か条を教会の扉に貼りだし、それがきっかけとなって大きな変革が始まったとされています。
 このふたつが同じ日付なのは、単なる偶然ではないようです。
 キリスト教が伝わる以前のヨーロッパでは、この時期に、死者の霊を迎え精霊たちをまつる祭が行われていました。やがてキリスト教会はこの習慣をとりいれて、11月1日を「諸聖人の日 (All Saints' Day)」としました。しかし、古くからの祭のならわしが、この日の前夜の「ハロウィン」の行事として残り、やがてアメリカに伝わって商業主義と結びついて20世紀中ごろからは大々的なイベントに発展してきました。
 いっぽう、教会では「諸聖人の日」が祝日として定着しましたが、ルターの時代、この日に聖人ゆかりの遺物を教会で開帳し、ごりやくを宣伝することが行われていました。ルターは、そうした信仰のありかたに疑問を突きつける「95か条」を、あえてその前日に公表したと考えられます。
 ルターがこの日「95か条」を実際に教会の扉に貼りだしたのかどうか、確かな記録はないのですが、それでも10月31日の日付を意識して何らかの形で公表されたことは確かなようです。信仰と教会とが新しくされていった、始まりの日付です。

2017年10月22日 (日)

北部日記 10月22日

☆先週、礼拝後の壮年会の集まりで、その日の礼拝説教をめぐってそれぞれの感想などを分かち合いました。説教についてはもっと日常的に話題にしてもいいと思っています。毎週の説教の録音データが教会のパソコンに保存してあります。礼拝に欠席された方などがもっと利用しやすくできればと考えています。原稿を添えることも可能です。必要な方はまずは牧師にお申し出ください。
☆衆議院選挙の投票が行われます。めまぐるしい政党の転変に「どの党を勝たせるか」と戸惑ったり、あるいは「自分の1票では何もかわらない」とあきらめたりするでしょうか。しかし投票は、結果をもたらすための手段というよりも、むしろ、「自分はこう考える」という個人の意志の表明と考えるべきかもしれません。それは、神の前に立つひとりひとりが問われる信仰の告白にも通じる行為です。投票にもとづく民主主義の制度がキリスト教文化のヨーロッパで発達したのには理由がありそうです。自分自身の真実な1票を投じるのです。
☆札幌地区の担当で行われる2018年度の年頭修養会(2019年1月)の第一回実行委員会が開かれ、北部教会から委員として牧師と今**子さんが出席しました。まずは顔合わせをして、委員長には原和人牧師が選出されました。それから、どんな年修にしたいか、それぞれのイメージを分かち合いました。「ゆっくりできるプログラム」「講演を中心に」「元気が出るような年修を」などの声を聞きながら、これからだんだんと形にしていくことになります。

2017年10月15日 (日)

北部日記 10月15日

 先週は3泊4日で、北海教区の「教職講座」が行われました。牧師たちが集まり、教会のさまざまな課題を学ぶ、貴重な研修の機会です。
 まず、「福音宣教を共に担うために -教団『戦責告白』50年-」との主題講演がありました。講師の小海基牧師(荻窪教会)は、今年出版された『日本基督教団戦争責任告白から50年 その神学的・教会的考察と資料』(新教出版社)の執筆者のひとりです。戦責告白の歴史的意義や今日の課題などを聞き、質疑やディスカッションも活発に行われました。
 他にも、『“「信仰」という名の虐待”からの回復』(いのちのことば社)の著者パスカル・ズィヴィーさんによる「ハラスメント」に関する講演、東日本大震災支援の現状、樺太アイヌの歴史・文化と現在、冤罪で服役中の星野文昭さんについてなど、さまざまな内容のレクチャーがありました。また、参加者の中から自分史を語っていただいたり、与えられた聖書の箇所についてグループ・ディスカッションをしたり、牧会現場での取り組みの報告を聞いて懇談したりと、牧師たちが相互の理解と交わりを深め、励ましあう機会となりました。
 北海教区に赴任してから教職講座には毎年出席しています。若い頃は、初めて聞くような教会の具体的課題の数々を理解するのもやっとで、出席している多くの先輩牧師たちからたくさんのことを教えられてきました。今、気がつくと教区でもすっかり古参となり、若い世代の頼もしい牧師たちとのディスカッションが楽しみとなっています。
 

2017年10月 8日 (日)

北部日記 10月8日

 先週、札幌キリスト教連合会の牧師会に出席しました。藻岩山のふもと、市電車庫の近くのマンションの1階のカフェ「壘(るい)」に集まり、今回は札幌YWCAの活動についてお話をうかがいました。
 YWCAは、100年以上の歴史ある世界的なキリスト教女性組織です。札幌YWCAは1950年に設立され、クリスチャンセンターに事務所をおいて、センター1階の「Y‘s CAFE」を運営しながらそこも拠点としています。キリスト教を基盤に、とくにこどもと平和に関わる活動を進めていますが、今は不登校のこどもたちをささえる「フォローアップスクール」や、平和にかかわる活動の一環として「ピースマップ作成」に力をいれているとうかがいました。
 カフェ「壘」は、YWCAの新しい拠点として今年開設されました。壁にはさまざまな本や絵本がずらりと並び、「読み聞かせ」の活動もしています。お話を聞いた後、一同で特製カレーをいただきました(Y‘s CAFEと同じメニューです)。札幌バプテスト教会がすぐ近くにあり、よい交流が始まっているそうです。
 「これから、市内の教会ともっと連携を深めたい」との希望もうかがいました。また、今回の牧師会には加盟団体の「神愛園」からも出席されていましたが、ある教会で「先日、神愛園の出前講座で『介護劇』をしていただき、とても参考になりました」という話題にもなりました。教会だけでなく、信仰にもとづいた世のためのさまざまな働きが、もっと深く交流し手を携えていく可能性を感じました。

2017年10月 1日 (日)

北部日記 10月1日

☆北部教会に着任して15年目です。招聘に際し、「5年ごとに総括を行い、その後就任継続について忌憚のない意見交換をする」と確認しました。これまでも5年・10年の節目のときに、何らかの形で「意見交換」の機会をもってきました。今回はどのような形で行うか、役員会で検討してきましたが、まずは10年目のときと同様にアンケートを行うこととしました。今日、アンケートを配布します。牧師の働きだけでなく、北部教会について、信徒の働きについてもいっしょにふりかえっていただく内容です。どうぞ忌憚なくお書きください。
☆先週、教区の委員会で東日本大震災被災地を訪問してきました。奥羽教区・大船渡教会・「いずみ」・「エマオ」を訪れ、またエマオの案内で仙台近郊の津波被災地を訪ねました。行く先々で「Iさんにお世話になりました」と話題になりました。Iさんの働きの大きさをあらためて思い起こしました。
☆土谷良泉牧師からお手紙が届きました。「8月、佐世保で佐藤真史くんに逢いました。北部つながりでなつかしい方とお会いできるのは幸いです」とのこと。掲示板をご覧ください。
☆30日、北星学園創立130周年記念式典に招かれ、関係の教会を代表する立場で感謝祈祷を献げました。式典には130年前に創立者サラ・C・スミス宣教師を送り出したアメリカのエルマイラ第一長老教会からも代表団7名が出席されました。100年を超える教会の働きと交わりは、長い間の無数の祈りに支えられていることを思いました。

2017年9月24日 (日)

北部日記 9月24日

 先週の日曜日の午後、札幌元町教会のバザーに足を運んでみました。他の教会のバザーを訪れるのは久しぶり。何がどんなふうに売られているのか、興味しんしん。
 会堂の中に入ってびっくり。まんなかに山のように衣類が積み上げられています。周りのテーブルにも、靴やかばん、食器や文具などの雑貨。「教会と、地域との長い間の関係があるので、呼びかけると友愛品がたくさん集まるんです。売り子さんも地域の方々がおおぜい手伝ってくれています」と高濱牧師。
 そうしていると、「バザー終了まで残り30分!今から『詰め放題タイム』!!」とアナウンス。ビニール袋を300円で買い、そこに何でも詰め放題。ちょっと試してみるつもりが、気がついたら袋いっぱい品物を詰め込んでいました。お買い得だったのか、売れ残りを引取ったのか・・・。
 来週は新発寒教会でバザー。あえて「秋まつり」と銘うって地域に呼びかけています。新発寒教会では、この秋、「教会読書会」「教会文化祭」「献堂一年記念講演会」「バイオリンの調べとドイツの話」と、地域に向けた行事をつぎつぎ実施予定とのこと。
 今日の北部教会のバザーには、元町教会・新発寒教会のほか、東札幌教会・いのちの園・NICO葉夢・フェアトレード、そしてもちろん太平子どもの家OB会など、さまざまな団体が出店します。 
 教会の交わりの中で、それぞれの働きと工夫、とくに地域に向けた活動について分かち合うことで、互いに励まされ力を与えられますね。

2017年9月17日 (日)

北部日記 9月17日

 大学生になって教会学校の手伝いをするようになった頃、生徒だった女の子がいました。いつもにこにこ人なつこくおしゃべりな彼女は、元気でやんちゃな弟妹ともども、よく教会学校のスタッフの話題になっていました。やがて成長していくにつれ、彼女に軽い障がいのあることがわかってきました。上の学校には進めませんでしたが、教会が大好きで、洗礼を受け、喜んで通い続けていました。
 今も年に一、二回、彼女から電話か手紙で連絡があります。親元から自立してグループホームに住んで作業所に通っていること、妹や弟はそれぞれ家族をもって互いに仲良く行き来していること、近くの教会に通っていろいろな活動をしていることなどを伝えてきてくれていました。
 一年ほど前、「来年は札幌に行きます」と連絡がありました。作業所の団体の全国大会が札幌で開催され、それに参加するというのです。
 先週、予定通り彼女が札幌にやって来ました。全国から二千人以上が集まる大規模な大会の、1泊2日のあわただしいスケジュールのあいまに会うことができました。短い時間でも、話しているとたちまち30年以上も前の教会学校での楽しい思い出や、教会の仲間たちの顔がたくさん浮かんできます。今もかわらず人なつこく元気におしゃべりする彼女は、職場や教会で積極的に活躍しているようでした。
 「今日はありがとうございました。またね!」と明るく手をふる彼女の人生が、信仰と教会の交わりと、そして神さまご自身に支えられ守られていくことを信じて励まされたひとときでした。

2017年9月10日 (日)

北部日記 9月10日

 「高齢化社会」と言われるようになってから久しくなります。キリスト教の教会も例外ではありません。かつて、キリスト教会には若者たちが集まるイメージがありました。しかし、その頃の若者たちも年を重ね、信徒の平均年齢も社会一般同様ぐっと高くなりました。私たちの教会でも、衰えを覚えたり、床についたり、施設に入ったりする人が増えてきています。また、そうした高齢の家族のお世話をする世代も広がっています。
 教会の伝道委員会では、今年の「ほくぶカフェ」の企画を進めています。10月14日(土)、介護の体験や、施設に関する情報を分かちあう内容で行う予定です。高齢化にともなう課題や、それを担う中での思いを語りあい、支えあう力になればと思います。
 介護や施設利用について具体的に相談するとき、「神愛園」は心強い存在です。半世紀前、道内のキリスト者が広く協力して高齢者のための施設の設立を呼びかけ、「神愛園」が生まれました。キリスト教信仰にもとづいて運営される施設で、私たちの教会からも何人もお世話になってきています。
 特別養護老人ホーム神愛園は、2年前、新しい建物に移りました。建築資金の一部として5年間で1億円の募金をよびかけていますが、実績は目標に届いていません。理事長の後藤学さんの名前で、あらためて諸教会に協力の呼びかけが送られました。役員会で相談し、きょうの礼拝後、皆でくわしくお話を聞こうということになりました。教会として神愛園の働きに少しでもかかわれたらと思います。

より以前の記事一覧