カテゴリー「北部日記」の記事

2017年9月17日 (日)

北部日記 9月17日

 大学生になって教会学校の手伝いをするようになった頃、生徒だった女の子がいました。いつもにこにこ人なつこくおしゃべりな彼女は、元気でやんちゃな弟妹ともども、よく教会学校のスタッフの話題になっていました。やがて成長していくにつれ、彼女に軽い障がいのあることがわかってきました。上の学校には進めませんでしたが、教会が大好きで、洗礼を受け、喜んで通い続けていました。
 今も年に一、二回、彼女から電話か手紙で連絡があります。親元から自立してグループホームに住んで作業所に通っていること、妹や弟はそれぞれ家族をもって互いに仲良く行き来していること、近くの教会に通っていろいろな活動をしていることなどを伝えてきてくれていました。
 一年ほど前、「来年は札幌に行きます」と連絡がありました。作業所の団体の全国大会が札幌で開催され、それに参加するというのです。
 先週、予定通り彼女が札幌にやって来ました。全国から二千人以上が集まる大規模な大会の、1泊2日のあわただしいスケジュールのあいまに会うことができました。短い時間でも、話しているとたちまち30年以上も前の教会学校での楽しい思い出や、教会の仲間たちの顔がたくさん浮かんできます。今もかわらず人なつこく元気におしゃべりする彼女は、職場や教会で積極的に活躍しているようでした。
 「今日はありがとうございました。またね!」と明るく手をふる彼女の人生が、信仰と教会の交わりと、そして神さまご自身に支えられ守られていくことを信じて励まされたひとときでした。

2017年9月10日 (日)

北部日記 9月10日

 「高齢化社会」と言われるようになってから久しくなります。キリスト教の教会も例外ではありません。かつて、キリスト教会には若者たちが集まるイメージがありました。しかし、その頃の若者たちも年を重ね、信徒の平均年齢も社会一般同様ぐっと高くなりました。私たちの教会でも、衰えを覚えたり、床についたり、施設に入ったりする人が増えてきています。また、そうした高齢の家族のお世話をする世代も広がっています。
 教会の伝道委員会では、今年の「ほくぶカフェ」の企画を進めています。10月14日(土)、介護の体験や、施設に関する情報を分かちあう内容で行う予定です。高齢化にともなう課題や、それを担う中での思いを語りあい、支えあう力になればと思います。
 介護や施設利用について具体的に相談するとき、「神愛園」は心強い存在です。半世紀前、道内のキリスト者が広く協力して高齢者のための施設の設立を呼びかけ、「神愛園」が生まれました。キリスト教信仰にもとづいて運営される施設で、私たちの教会からも何人もお世話になってきています。
 特別養護老人ホーム神愛園は、2年前、新しい建物に移りました。建築資金の一部として5年間で1億円の募金をよびかけていますが、実績は目標に届いていません。理事長の後藤学さんの名前で、あらためて諸教会に協力の呼びかけが送られました。役員会で相談し、きょうの礼拝後、皆でくわしくお話を聞こうということになりました。教会として神愛園の働きに少しでもかかわれたらと思います。

2017年9月 3日 (日)

北部日記 9月3日

☆先週、高濱梨紗先生に北部での礼拝説教をお願いし、朝から出かけました。10時半に滝川二の坂伝道所に着き、礼拝に加えていただきました。ログハウスの会堂の中、数名でテーブルを囲んでの礼拝です。石沢陽子牧師の説教も、ちょうど自分にむけられたようなメッセージで、おだやかな、しみじみと恵みあふれるひとときでした。教会で昼食をごちそうになり(おいしいうどんでした)、美馬牛福音伝道所へ。例年行われる合同礼拝にあわせての牧師就任式に、道北地区を中心に100名近い人々が集まりました。礼拝後には場所を移して恒例のジンギスカンで祝会。たらふく満たされた日曜日でした。
☆「ミサイルが上空を通過」と警報が流れ、連日、関連のニュースが続いています。しかし、よく聞くと、ミサイルが飛んだのは550キロの高さ。ジェット機が飛ぶ高さがせいぜい10キロ、100キロを超えるともう「空」というより「宇宙」です。宇宙ステーションですら地上400キロ。それより高い宇宙をミサイルが通るからといって、電車をとめたり、地下に逃げ込んだりすることにどんな意味があるのでしょう。ただ不安と敵意をあおるような報道に動揺させられない知恵が必要です。
☆土曜日の午後、台湾基督長老教会からの訪問団が訪れました。今回は信徒が中心のグループです。北部教会の歩みや特色など少しお話ししました。「日本の教会にはなぜ青年が少ないのか」「日本の牧師にはどんなストレスがあるか」など、鋭い質問も。最後に一同ですばらしい讃美を響かせ、北部教会のために祈ってくださいました。

2017年8月27日 (日)

北部日記 8月27日

 先週、「札幌木曜礼拝」のメッセージを担当しました。今年度になって初めての担当です。
 札幌地区の「札幌木曜礼拝」は1995年度から始まりました。大都市札幌での福音宣教のありかたをみんなで考え、都心で働く人たちが福音に触れる機会となるよう、大通に面した札幌北光教会を会場に借り、週日の昼休みの短い時間の礼拝を地区の信徒・牧師の協力で行ってきたのです。毎週木曜日12時30分からの礼拝に、多いときには30名以上が集まったときもありました。
 20年以上たっていろいろな状況も変化し、札幌木曜礼拝の意義について改めて議論がなされてきました。そして、今年度からは「札幌地区の諸教会の交わり」を目的として、月2回、午前10時30分からの礼拝と、11時から1時間の交わりの時間をセットで行うこととなったのです。
 先週は十数人が出席し、礼拝の後、各自の近況やそれぞれの教会の報告と共に、札幌地区の課題についても自由な話がかわされました。札幌地区には約1200名の信徒がいて、もちろん北海教区の他のどの地区よりも格段に多い数です。しかし、信徒や教会間の交わりは他地区にくらべて薄いと言わざるを得ません。ほかの地区では、たとえば地区の集会は泊りがけで行われ、ゆったりした時間で参加者同士の交流が積み重ねられていますが、札幌地区ではなかなかそういう機会がありません。新しいスタイルの「札幌木曜礼拝」が、少しでもそうした交流の機会になるといいね、と、うなずきあいました。

2017年8月20日 (日)

北部日記 8月20日

 札幌キリスト教連合会の「8・15平和祈祷集会」では、今年は「北星高等女学校における小野村事件」とのテーマで、研究者の中川收さんのお話を聞きました。
 戦争中、北星高等女学校で聖書を教えていた札幌北一条教会の小野村林蔵牧師が、授業中の発言をとがめられて逮捕された事件については、先日、説教でも少し触れました。これはもちろん、キリスト教信仰に対する国家による弾圧事件には違いないのですが、中川さんのお話からは、さらに奥深い事件の背景と意味を学ぶことができました。
 当時、政府は、戦争のために教育の統制を強め、さらに学生たちを兵士や労働力として動員するために、さまざまな法律を定めて学校への圧迫を強めていました。のしかかる圧力の下、北星女学校の関係者はなんとか学校を存続させようと苦悩し、しかしかえってそのために理事会・管理職・現場の教職員の間にあつれきや不和が生じてしまいます。そこをつけこまれて、とうとう学校は行政の完全な支配下に置かれ、いずれ閉校をまぬかれないまでの危機に直面します。学校のキリスト教教育を主導し、理事のひとりであった小野村牧師の検挙・裁判は、そうやって学校をつぶす企ての一環でもあったのです。
 今も国家は、軍事のみならず、教育・福祉・経済・文化・スポーツなど、あらゆる分野を通じて支配力を強めようとしています。それに対し、個々ばらばらに対応してかえって分裂することのないように、広い視野で共にこれからの社会を考えていくことの大切さを思います。

2017年8月13日 (日)

北部日記 8月13日

☆東北からの短期保養プログラムの一行が、百合が原公園を訪れて一日遊びました。札青協の青年たちがゲームを準備し、その後も遊び相手をつとめてくれました。北部教会が食事を担当し、青空の下でオムライス! 夕方は教会に移動してジンギスカン。太平子どもの家の関係者にも声をかけたところ、80名以上が集まるにぎわいになり、あわてて肉を買い足しました。担当してくださった方々、ほんとうにお疲れさまでした。後日、「ふだんは放射能汚染をおそれて草に触れることができないでいますが、公園でこどもたちが芝生に寝転がって遊んでたのがうれしかったです」とお母さんたちの感想が。
 さて、滞在中のプログラムは予定通り無事に終えた一行ですが、帰りは台風にぶつかって飛行機が飛ばず、新幹線で帰途につきました。これもまた思い出に残ったことでしょう。
☆きょうの礼拝説教は三上章牧師です。以前、北星学園大学のチャプレンとして働かれ、その間、無牧師だった十二使徒教会の代務者をしてくださいました。その後、東京の東洋英和女学院大学に移って教えておられましたが、この春に退職して札幌に戻ってこられました。牧師休暇中の説教をお願いし、快く引き受けていただきました。
☆篠路太平九条の会で「宗教の立場から憲法について話してください」と依頼されました。あまりに大それたテーマですが、先日の説教でも紹介した、札幌での戦中のキリスト教弾圧事件を中心にお話しすることとしました。26日午後2時から、場所も北部教会で行います。

2017年8月 6日 (日)

北部日記 8月6日

☆日本キリスト教団では8月第1週を「平和聖日」と定めています。1962年、「毎年8月6日、またはその直前の日曜日を平和聖日と定め、特に世界平和の為、核兵器禁止の為に祈る」ことを提案したのは、原爆の被爆地・広島のある西中国教区でした。その後、1967年のイースターには、「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白(戦責告白)」が公表されました。半世紀たった今、「平和聖日」「戦責告白」の意味は薄れるどころか、かえって重いものとなっています。
☆先週はCSキャンプで小樽公園通教会にお世話になりました。白崎牧師をはじめ、教会員の方々が心を砕いて受け入れ準備をしてくださり、めいっぱい楽しいプログラムとなりました。公園通教会の礼拝に出た後は、得意の流しそうめんをいっしょに。「こどもたちの声を聞いて、わたしたちも元気になりました」と言っていただきました。
今回、教会の行事には初めて参加したこどもたちもいました。食事の前に「神さま、ありがとうございます・・・イエスさまのお名前によってお祈りします、アーメン」と祈るのも、讃美歌を歌うのも、礼拝に出席するのも初めての経験です。神さまとの出会いが、うれしく楽しい思い出と共に心に刻まれていればと願います。
☆キャンプで留守をした先週の日曜の礼拝の録音を聞きました。*藤二*さんがリードしての讃美と、*舘さんの証によって、ゆたかな礼拝となったようですね。こちらでも神さまとの新しい出会いが刻まれたことでしょう。

2017年7月30日 (日)

北部日記 7月30日

北海・奥羽・東北の北日本三教区では、この夏、「第11回 心と体をリラックス 親子短期保養プログラム」を実施します。原発事故による放射能汚染の不安の中で生活している親子が、息の詰まるような日々を短期間でも離れてほっと過ごすプログラムです。震災から6年がたち、このプログラムも資金が減らされるなどして、さまざまに運営方法の変更を余儀なくされています。
 今回は、8月3~8日、7家族19名の親子が来道します。あまり大がかりなレクリエーションなどは行えず、「自由行動」の多い日程を組みました。それでも到着した翌日の4日(金)は、一日屋外でいっしょに遊ぶことを計画し、百合が原公園ですごすこととしました。ふだん、放射能汚染を警戒して、野外での活動や草木や土に触れることを避けているこどもたちです。なれない外遊びでもとまどわずに思いっきり遊べるよう、札青協の青年たちに協力を依頼しました。こどもの家からもいっしょに遊びにくる親子があります。
 この日の食事を、北部教会で担当します。昼食は、後藤二子さんを中心に、有志で準備した食事を公園に運びます。夕方には北部教会に移動し、壮年会・女性の会が用意してくださるジンギスカンを楽しみます。雨の場合は新札幌の青少年科学館で過ごし、夜はクリスチャンセンターでのジンギスカンとなります。
厳しい思いの中で暮らしている人たちにとって、少しでも癒しの時となるよう願います。

2017年7月23日 (日)

北部日記 7月23日

☆17日、札幌地区教会青年協議会のソフトボール大会が行われました。前の晩から7~8人の青年たちが準備を名目に北部教会に泊まりこみ、わいわい楽しんでいました。
当日は雨もなんとかおさまって、札幌地区以外からも、また青年だけでなく、30名近く集まりました。さて、試合は・・・。楽しく終始して、*橋友*くんがMVPに選ばれ、記念のカップを渡されました。次回まで北部教会で預かります。
☆札幌地区の合同CSキャンプが22~23日、穂別キャンプ場で行われています。単独ではキャンプを行うことが難しくなっている教会が増えてきて、昨年はじめて合同キャンプが行われ、大盛況でした。今年、北部教会からもスタッフやメンバーとして4名が参加しています。
☆太平子どもの家では、意識して「いっしょに食べる」プログラムを取り入れています。ほっと広場・こあら会は夏休みに入りましたが、今週25日の夕方、「流しそうめん」を行います。夕方にわざわざ集まって「いっしょに食べる」企画は初めてです。いつも大人気の「流しそうめん」、仕事から早く帰って家族いっしょに集まる楽しい時になればと願います。
☆とつぜん腰が痛くなり、くしゃみをするだけでズキッとひびくような状態。あわてて病院に行きましたが、骨も異常なく、深刻な状況ではなさそうです。このところ、長距離の運転を重ねるなど、年齢をわきまえずに調子にのっていたようで、少し反省。

2017年7月16日 (日)

北部日記 7月16日

 神学校を出て旭川豊岡教会に赴任して一年になる頃、毎年3月に行われる「全道教会高校生の集い」の講師を頼まれました。何を話したのか、まったく覚えていませんが、このときの高校生実行委員長は札幌北部教会の菅*知*さんでした。
 次の年は旭川で行うこととなり、私が教区の担当者となりました。実際には、旭川六条教会の高校生数名で実行委員会を組織し、いっしょうけんめい話しあってプログラムを作りあげました。旭川豊岡教会の幼稚園に泊まりこみ、映画『塩狩峠』を見て、ウィットマー宣教師の講演を聞くなど、道北地区らしい内容でした。参加者はスタッフをふくめて52名と記録にあります。
 このときの高校生の委員長は、高校を卒業後、神学部に進んで牧師となりました。各地で経験を積み、一昨年、北海道に戻ってきたのをうれしくお迎えしました。札幌北光教会の指方愛子牧師です。今は、北光幼稚園での働きを中心に、夫の指方信平牧師、また今春からは野田祥伝道師と共に牧会を担っています。今回、急なお願いでしたが、北部教会での礼拝説教を快く引き受けてくださいました。
 明日は、札幌地区青年協議会のソフトボール大会が3年ぶりに行われます。スタッフの青年たちで相談しているうちに、「前の晩から泊り込みたいね」「北部教会に泊めてもらおう」「それなら礼拝から北部教会で」と盛り上がったとか。若いときの楽しい経験が、思いがけない将来の再会につながるかもしれませんね。

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